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Komorebi Houseおすすめ絵本や昔話の紹介ブログ。
将来の夢の絵本店の名前をブログ名にしました。 子どもにも大人にも喜んでもらえる絵本の店が理想です。 木漏れ日の下でほっと一息、ついていって下さい。 |
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『さるかに合戦』
[ 昔話 ]
JUGEMテーマ:絵本紹介 早いもので、10月もすでに6日になってしまいました。 さて、先日、高齢者の方向けに、『頭の大きな男のはなし』 (前回の紹介記事はコチラ)という昔話を読んだ時に、日本の昔話で柿の出てくる話しといえば、ほとんどの方が 『さるかに合戦』 を思い浮かべるらしいことが分かりました。 さるかに合戦の絵本は沢山ありますが、その中でいくつかを選んで載せてみました。 さるが柿の種を拾い、かにがおにぎりを拾うという出だしは、私の子どもの頃の記憶の中では馴染みがありますが、いろんな昔話の本や絵本を読んでみると、必ずしもそうではないようです。 一番、ぴったりくるさるかに合戦を探してみるのも、面白いかもしれません。
海のお話し:『海の水はなぜからい』
[ 昔話 ]
JUGEMテーマ:昔話 夏のお話し会で読みたくなるテーマとして、怖いお話しの他に、海のお話しも入れるようにしています。 夏のお話しではないのに、夏と海は結びつけやすいのかもしれません。 先日のお話しで選んだのが、『おはなしのろうそく 23』 に入っている 『海の水はなぜからい』 です。 この「おはなしのろうそく」に収められているお話しはノルウェーの昔話です。 貧乏な弟が金持ちのお兄さんのところにクリスマス用の食べ物をもらいに行きます。 弟が時々、食べ物をもらいに来るのに嫌気がさした兄は、「これを持って地獄に行ってしまえ」と言って、弟にベーコンを渡します。 何でも言う事をきくと言った弟は、地獄を目指して歩き出しますが、地獄で欲しい物は何でも出してくれる「ひき臼」を手に入れます。 弟はお金持ちになり、それを羨んだ兄がひき臼を売ってくれと頼みますが、賢い弟は一度、兄に売ったひき臼をまた、取り戻します。 ある日、塩を積んで航海をしている船長が、ひき臼を売って欲しいとやって来て高いお金でひき臼を手に入れます。 そして、船の上で塩を引き出すのですが、止め方を教わらなかったため、塩がどんどん溢れ出て止まらず、そのまま海に沈んで塩を出し続けているという内容です。 似たお話しが日本の昔話にもあります。 (水谷 章三 / 脚本 藤田 勝治 / 絵 童心社) この紙芝居の主人公は漁師です。 ある日、釣り上げた大きな鯛を小人の神様が譲ってくれと言って、代わりに石臼と交換します。 その石臼は欲しい物は何でも出てくる石臼です。 お米や味噌やお酒ばかりか、お金や家や蔵まで出してしまうという、不思議な石臼。 ある日、石臼の噂を聞いて海を渡ってやって来た泥棒に石臼を盗まれ、逃げる途中で泥棒たちが船の上で塩を引き出すのですが、やはり、止め方が分からずに船は重みで沈んでしまい、石臼は塩を出し続けたという結末はほぼ同じです。 似た内容のお話しが地域や国によって、少し内容は違っても伝わっているのは、興味深いものです。 いろんなお話しを読み比べてみると、なかなか、面白いです。
大人向けのお話し会に選んだ絵本:『かにむかし』
[ 昔話 ]
JUGEMテーマ:昔話 先月の「大人向けのお話し会」に引き続き、第2回目を開催することになりました。そのために選んだ紙芝居の1つが、以前紹介した『あたまにかきの木』です。 柿の木ということで、次に思いついたのがこれ、『かにむかし』です。 ご存知、「さるかに合戦」のお話しです。 「さるかに合戦」の話しは、日本人なら殆んどの方が、一度は聞いたことがある昔話。 でも、本によって少しづつお話しが違っています。 この絵本には、小型版の絵本で出合いました。 小型版が出版されたのは、50年程前です。 この絵本に出合うまで、私が知っていた「さるかに合戦」は、最初の場面で、さるが柿の種を拾い、かにがおむすび を拾い、さるに言われて柿の種とおむすびを交換するというお話し。 この絵本では最初に出てくるのはかにだけで、さるが登場するのは、柿の木が大きくなって、実をつけてからです。 その後のストーリー展開は、よく知られた展開です。 お話し会用には、大型版を選び図書館で借りてきました。 ただ、この絵本はいきなり読むのは、結構、難しい絵本です。 センテンスが長いので、つかえそうになり、途中で文を切りたくなることもありました。 でも、慣れてくると、この語り口調がなかなか、味があります。 久しぶりに読む絵本、最初に練習をして、つかえないようにしなくては。 さるに仕返しをするページは、みんなで仕返しをする場面が描かれた後で、次のページに文章が載っているので、私はあえてページを飛ばして先に文を読み、戻って絵をゆっくり見せるという、やり方をしてみたこともあります。 こんな、懐かしい昔話も柿の木つながりで、面白いのではと思っています。
日本の昔話 全5巻
[ 昔話 ]
JUGEMテーマ:昔話 昨日、紹介した「頭の大きな男の話」が、収められている「日本の昔話」(おざわとしお/再話 、 赤羽末吉/画、 福音館書店) は、全5巻から成り立っています。季節毎に分けられた日本各地から集められた昔話が、語り手にも、聞き手にも分かりやすい言葉で、幼い子供から大人まで楽しめるように再話されています。 1巻に収められた昔話は約60話。 毎日、1話づつ読んでも約1年かかります。 でも、季節に合わせて読むと、1年かけてちょうどいい感じです。 短いお話しも多いので、そんな時は別の絵本や違う昔話と組み合わせてもいいと思います。 ブログでも何度か紹介した「子どもに語る 日本の昔話」(こぐま社)のシリーズと共に、子どもの読み聞かせによく活用した大切な昔話シリーズです。 1冊が厚いので、お話し会で読み聞かせた経験はほとんどありませんが、読み返してみると、懐かしいお話しや、珍しいお話しも多く、今度、お話し会の読み聞かせに利用してみようかなと、改めて思いました。
『あたまにかきの木』
[ 昔話 ]
JUGEMテーマ:昔話 JUGEMテーマ:おはなし&図書ボランティアこの昔話に 初めて出合ったのは、お話し会の会場でした。 「頭の大きな男の話」という、題名の昔話を、メンバーの一人が読み聞かせをしたのです。 そのお話しは、『日本の昔話4 さるかにかっせん』(おざわとしお再話・赤羽末吉画・福音館書店)の中に、収められていた昔話です。 なにしろ、そのお話しのスケールの大きいこと! あまりにも頭が大きくて、どこの床屋でも剃ってくれないからと、友達に頼んだら、七日七晩かかって、やっと剃りあげたという、最初からびっくりするような出だしです。 友達は最後に手元がくるって頭に傷をつけてしまい、血止めに落ちていた柿の種を傷口に差し込んでおいたところ、柿が芽を出し、大きな柿の木になるというものです。 その柿はとても美味しくて、よく売れたので、殿さまにも献上したところ、怒った柿売りに木を切られてしまいました。 ところが、その切り株に美味しいきのこがいっぱい生え、それもとても美味しくて、飛ぶように売れ…、またまた、怒ったきのこ売りに切り株を掘られてしまいます。 男は次に切り株を掘った穴を池にして鯉を飼いますが、これまた美味しい鯉で…。 今度も魚売りの反感を買い、池を埋められてしまいます。 最後は畑にして大根をまき、長さが10里になった大根を、「ごり、ごり(5里、5里)」と食べたというオチでしたが、このダイナミックなスケールにすっかり感心して聞いていたものです。 絵本の『あたまにかきの木』(小沢正著・田島征三画・教育画劇)では、柿の種を飲み込んだら頭から柿の木が生えてきたという、ストーリーになっています。 この主人公はなまけもので、最後までそれは続いています。が、知恵で最後には人を使って働かせるようになっています。 そうして、もう1つは、紙芝居の『あたまにかきの木』(藤田勝治/脚本・画 童心社)です。 こちらの主人公も「めんどうくせぇ」が、口癖のぐうたらです。 頭に柿の実が落ちて、赤くなっていたので、血と間違えた母親がごしごしこすったら、柿の実が頭にめり込んでしまい、木が生えてきたというもの。 柿の実やきのこが売れてお金が手に入る度に、お酒を飲んで酔っ払い、木を切られたり、切り株を抜かれたり…。 途中までのストーリー展開は同じですが、最後は反省して自分で田んぼを作って幸せになったという結末です。 違う時期に出合った同じ昔話ですが、どれもそれぞれの面白さがあり、読み比べてみるのも楽しいものです。
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