[ - ]
一定期間更新がないため広告を表示しています
Komorebi Houseおすすめ絵本や昔話の紹介ブログ。
将来の夢の絵本店の名前をブログ名にしました。 子どもにも大人にも喜んでもらえる絵本の店が理想です。 木漏れ日の下でほっと一息、ついていって下さい。 |
にほんブログ村 |
絵本ってすごい!
[ 絵本 ]
JUGEMテーマ:おはなし&図書ボランティア 前回、「おおきな木」の紹介を書きましたが、絵本「おおきな木」との出会いは、少々オーバーな言い方をすれば、私の人生を変えました。 私自身は子供の頃から本は大好きでしたが、絵本はあまり読んだ記憶がなかったのです。自分の子どもたちに本を読む時も昔話が中心で、絵本はどんなものを選んでよいか分からず、育児雑誌やいわゆる本の紹介本に載っているお薦め絵本を参考に選んでいました。その頃の私にはなぜ子供が繰り返し同じ本ばかり読んでと持ってくるのか理解できていませんでした。「また、これ?めんどくさいなぁ〜」というのが、正直な気持ちでした。ところが、「おおきな木」と出会ったことで、絵本、児童書というものに対しての考えが、根本から変わったのです。絵本は幼児を楽しませるためだけのものではない。大人の心にも深く語りかけ、癒してくれる力を持ったものだと感じたのです。それからは、子どもの絵本を選ぶのにも真剣になりました。絵本について書かれた本を読んだり、自分自身がお話し会の中で子どもたちの前で、絵本を読む様になりました。すると、自分の子どもに聞かせるために子どもを連れて来ているはずのママたちが、絵本を読むのを聞いて涙を流している場面に何度か遭遇したのです。 ああ、やっぱり、絵本には大人の心をも揺さぶる力があるのだわと思ったものです。いつか、自分の絵本屋さんを開きたいなんて真剣に考えたこともあります。最近は読み聞かせの会に参加することはなくなってしまいましたが、たまたま訪れた場所で絵本展をやっていたり、読み聞かせをやっていたりするとつい、入ってしまいます。 一時期、本屋さんの中でどんどん、売り場スペースが狭くなっていた児童書コーナーが、また広くなってきたのは絵本や児童書の魅力が多くの人に、認識されるようになったからなのでしょうね。やっぱり、絵本の魅力はすごいです!
「おおきな木」との出会い
[ 絵本 ]
JUGEMテーマ:オススメの本 この絵本と初めて出会ったのは、友人の家でした。友人がちょっと出かけたため、友人の長男(当時5歳くらい)と留守番をしていた時に、その子が「読んで」と言って持ってきました。緑色の綺麗な表紙にシンプルな絵と文字!これなら初めてでも下読みしなくても読めるだろう。そう判断した私は気軽に「いいわよ」と言って読み始めました。ところが、読み進めていく内にこみあげてくるものをおさえきれなくなり、声が詰まって読めなくなってきました。時間をかけて、やっと最後まで読み終えましたが、その子はその後もしばらくじぃっと私の顔を見ていましたっけ。 私は帰り道ですぐにこの本を求め、家に戻って改めてじっくりと読み直しました。その日からこの本は、私にとって永遠の一冊になったのです。 主人公の男の子はりんごの木ととても仲良しで、毎日一緒に遊びます。男の子はこの木が大好きだったのです。ところが、月日が流れていくうちに、男の子には木と過ごす時間よりも大切な事が出てきます。 「お金が欲しい」「家が欲しい」「どこか遠くへ行きたい」…何かを求める時だけ木の元へ帰って行く男の子に、木は惜しげもなく自分のりんごの実や枝や幹と、次々に与えていき最後には切り株だけになってしまいます。 長い旅から疲れ果てて戻ったすっかり年老いた男の子に対して、木は「もうあげる物が何もなくてすまないね」とわびます。男の子はもう欲しい物は無い、ゆっくり休みたいだけだと答えると…ここの場面が泣けるのです。 この絵本の原題は『The Giving Tree』 といいますが、『おおきな木』と訳したところに深さを感じます。りんごの木は母親の無償の愛だという人もいます。ある人にとってはふるさとかもしれませんし、親友や恋人かもしれません。読む人によっていろんなとらえ方ができる、読むたびに違った感動を得られるオススメの絵本です。
浦島太郎と帰る場所
[ 児童書 ]
JUGEMテーマ:児童文学 「太郎は亀を助けてあげたのに(良い事をしたのに)どうして最後にはおじいさんにされてしまうの?」 この質問を何人の大人たちにしたことでしょう!でも、大人たちの答えはほぼ同じでした。「乙姫様との約束(玉手箱を開けない)を破ったから」と言うのです。 でも、私はこの答えには納得しませんでした。浦島太郎が玉手箱を開けたのは最後のほうです。竜宮城から帰った時、「今までどこに行っていたの?心配してたのよ」と、出迎えてくれる両親がいたら、竜宮城と太郎の住む村の時間が同じだったら、太郎は約束を破ったりしなかったかもしれません。 私が感じた怖さは太郎がおじいさんになったことではなく、帰る場所を永遠に失ってしまったことだったのです。遊びに行って帰って来たら家もなく、親も亡くなっており、周りはすっかり変わってしまっていたら、安心して遊びにも行かれません。でも、幼かった私はその気持ちをうまく言い表せず、怖いという感情だけが残ってしまったのです。 アンが初めて4日間、町に出かけ「一生の一大事」という楽しく素晴らしい日々を過ごしたのち「その中でも一番嬉しい体験は我が家に帰ることだった」と言っています(『赤毛のアン』より)。 『ナルニア国ものがたり』、『赤毛のアン』、『おかえり』(絢香さんの歌の題名)『おおきな木』(おススメ絵本)…一見あまり共通点がないように思えますが、私の心をほっとさせてくれる共通のキーワードは「帰る場所」なのです。
「ナルニア国ものがたり」と「浦島太郎」
[ 児童書 ]
JUGEMテーマ:児童文学 子供のころ、「ナルニア国ものがたり」中でも、一巻目の「ライオンと魔女」が大好きでした。 特に4人兄弟の末っ子の女の子ルーシィが、かくれんぼをしていて衣装箪笥に隠れ奥へ入って行く場面がお気に入りでした。足元のザクザクと何かを踏みつける音が、ナフタリンだと思っていたのが、気がつくといつしか雪を踏んでいたという内容だったと記憶しています。まさに、ナルニア国へ初めて足を踏み入れた瞬間です。 ルーシィはナルニア国で何時間かを過ごし、衣装箪笥を通って元の世界に帰って来るのですが、戻ってみると衣装箪笥の中に入った時間からほんのわずかな時間しか経っていないのです。ナルニア国と兄弟が住んでいる世界(つまり日常の世界、物語の中では大戦中の英国)では、時間の流れ方が違うのです。その後、ナルニアに出かけて戻った時もやはりそうでした。 大人になってから再び「ナルニア国ものがたり」を読み返した時に、私が子供のころなぜこの物語に夢中になったのか、分かった気がしました。この時間の流れが原因だったのです。どんな冒険をしても元の世界に帰ってくることのできる安心感だったのです。浦島太郎のように戻ってきたら、何百年も経っていて世界が変わってしまっていたのでは、安心して冒険もできません。(実は私は幼い頃、浦島太郎の話が嫌いでした。なんだか、悲しくて怖いお話だと思っていました) 絢香さんの歌の文句ではないですが、帰れる場所(おかえりより)があるというのは幸せです。
旅支度その後
[ プリンス・エドワード島:旅行前後 ]
旅行会社から必要書類等一式が届きました。出発日が近づいてきたことを、しみじみと実感し感慨にふけっていたのですが、航空チケットがないことに気がつきました。「お客様控え」というチケット番号や、出発地、便名等の詳細が書かれたA4用紙があるだけです。「まさか、入れ忘れ?なんてことあるわけないわよね…」
送付書類を読むと「eチケット」といって、ペーパーレスの電子航空券だとか?それって何?結局、不安になって確認しました。説明を受けて納得はしましたが、その後また、むくむくと不安が湧いてきました。「でもでも、本人確認はどうするのだろう?」しかし、よく考えれば海外旅行なのだから、パスポートがあるじゃない!と納得。そういえば、パスポートも20年前と全然違うんですねぇ。 やれやれ、こんなことで本当に無事に着けるのかしら?自宅から成田空港までの電車の時間も調べ自宅から一日目に泊まるB&Bまでの到着時間を計算したら、なんと24時間近くかかるのですね!やっぱり、プリンス・エドワード島は遠いのだわ。
| 1 / 3 PAGES | >>
|
(C) 2024 ブログ JUGEM Some Rights Reserved.
|