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2011.10.31 Monday  | - | - | 
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    たんぽぽのように

    [ 絵本 ]

     平成233月11日に東北地方を中心として東日本に発生した地震により被害に遭われた皆様には、謹んでお見舞い申しあげますと共に一日も早い復旧を心よりお祈り申しあげます。

     
     元々、マイペース更新ではありましたが、震災の日以来、記事を書こうと思っても書けない日が続いていました。

     まずは、自身の簡単な報告から…。


     震災当日、私は仕事がお休みだったので、娘と静岡方面に出かけておりました。
     その帰りの電車の中で地震に遭いました。
     
     大きく揺れた電車に、娘は、一瞬、電車が脱線したと思ったそうです。

     電車は小田原駅に止まり、安全のために車内に留まるようにとの、アナウンスが入りました。
     電車の運転再開時間はまだ未定とのことでしたが、最初は「今日中に家に帰れるかなぁ〜?」くらいの気持ちでした。

     しかし、度重なる余震に「今日中には帰宅できないかもしれない」という不安が出てきて、自宅や家族に電話するもまったく通じず、メールで状況を説明。
     電車での待機時間が2時間が3時間になった時には電車内での夜明かしを覚悟し、駅構内にある売店で残っていたお弁当を買いました。
     電車待機時間が3時間半を過ぎた頃にやっと自宅と電話が繋がり、その日は帰れないかもしれない旨を伝えました。職場に方にも状況をメールしました。

     それから30分程経った頃、電車はその日は動かず、点検作業があるから全員電車から降りるようにとのアナウンスが入り、避難所の用意があるとの事。

     娘は携帯の充電が切れそうだと、充電器を買おうとしましたが、何軒店を廻ってもすべて売り切れ。
     また、パンやお弁当、おにぎりなどのすぐに食べられる物も売り切れでした。
     
     翌朝まで待機できる場所もなく、開放されている中学校に向かい、避難所初体験をしました。
     
     ただ、その時は東北地方での地震の被害のニュースは殆んどわからず、避難所に届く情報は、交通情報のみで、その時の最大の関心事は、いつ、どの電車の運転が再開され、いつになったら帰れるかという事でした。

     翌朝、5時半頃から駅で並び、8時15分頃やっと電車に乗ることができ、8時半近くなって電車は出発しました。
     電車は徐行運転で、時間は通常の倍以上の時間がかかりましたが、電車が動いた時はホッとしてやっと家に帰れる喜びでいっぱいでした。

     家に帰り着いたのは昼に近かったのですが、そこで初めてテレビを観て、地震の被害の実情を知り、あまりの被害の大きさに衝撃を受け、愕然としました。
     家に戻るまで、情報が入ってこなかっただけに、家に戻ればそれで解決みたいな安易な気持ちがあったのです。

     その日は午後から出勤し、昨日は停電で大変だったことなどを知りました。

     家に戻れば解決どころか、電車が動かなくてやきもきしていた時なんて、まだまだ序の口だったと思い知らされました。

     さて、こんな時期の読み聞かせに何を選ぼうかと迷ったあげく、選んだ絵本の一冊は『たんぽぽ』です。

     その生命力と来春に向けて力強く生きていく「たんぽぽ」に復興への願いと祈りを込めて読みました。
     
     
     被災地の一日も早い復興を心からお祈り致します。


     

    2011.03.26 Saturday 21:54 | comments(4) | trackbacks(0) | 
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      ひな祭りにこんな絵本を:『えんぴつびな』

      [ 絵本 ]
      JUGEMテーマ:絵本紹介

       3月3日は何の日か知っていますか?

       勿論、雛祭り(桃の節句)ですが、その他にも「耳の日」としても知られていますよね。
       さらに、『平和の日』 にも制定されています。

       『えんぴつびな』 というこの絵本は、以前、終戦記念日の頃、紹介致しましたが、今回は雛祭りと平和の日に因んで、3月3日の今日、改めて紹介させて頂きます。

       空襲で家が焼けてしまった「わたし」は、田舎に疎開します。
       疎開先の小学校で隣の席になったシンペイちゃんは、歓迎のつもりでカエルをくれるのですが、わたしは、びっくりして叫んでしまいます。

       その後もシンペイちゃんは何かとわたしをかばってくれ、ある日小さくなったえんぴつに顔を描いたお雛様をくれるのです。
       空襲で家が焼けてお雛様も燃えてしまっただろうからと…。

       シンペイちゃんの優しさに心を打たれたわたしは、心からお礼を言うと、明日は三人官女を作ってくると約束して帰って行くのですが…。

       シンペイちゃんの姿を見たのは、それが最後になってしまいました。

       空襲の直撃で、シンペイちゃんの家は燃えてしまったのです。

       命からがら逃げて助かった小学校3年生のわたしは、シンペイちゃんの作ってくれたお雛様を「シンペイちゃんのばか、三人官女も作ってくれるって約束したのに、うそつき」と、泣きながら、机がわりの箱の上に飾ります。
       
       その「えんぴつびな」は、ずっと、わたしの宝物になるのです。

       戦争の話しは辛い思い出であり、避けたい方も多いと思いますが、「平和の日」「雛祭り」にちなんで読ませて戴いたところ、ほとんどの戦争経験者の方にも「いいお話しだった」と言ってもらえました。

       10歳にも満たない子どもが主人公のストーリーに切なさと同時に、平和の有難さを改めて感じさせられる絵本です。
       
       
      2011.03.03 Thursday 22:33 | comments(0) | trackbacks(0) | 
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