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Komorebi Houseおすすめ絵本や昔話の紹介ブログ。
将来の夢の絵本店の名前をブログ名にしました。 子どもにも大人にも喜んでもらえる絵本の店が理想です。 木漏れ日の下でほっと一息、ついていって下さい。 |
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春の絵本:『春のかんむり』
[ 絵本 ]
JUGEMテーマ:絵本紹介 今日は、春になると読みたくなる絵本を一冊、紹介します。 この作品 『春のかんむり』 は「第9回 ニッサン童話と絵本のグランプリ」という童話の公募で、童話大賞を受賞された方の作品が絵本になったものです。 童話賞を目指す人には憧れの公募で、実は私も応募したことがあります。 ある日、「かみふうせん」という名の美容院に一人の青年が訪ねてきました。 青年は誰にも負けないかんむりの作り方を教えて欲しいと、美容院の店主の山田さんに相談に来たのです。 山田さんが戸惑っていると、青年は自分の正体をあかします。 表紙の絵を見ればわかるように、青年はきつねだったのです。 きつねは、なぜ、かんむりが必要なのかを話しました。 そのきつねには恋人がいたのですが、きつねたちが結婚するためには、年頃になった娘が春のお祭りに行く時に一番素敵なかんむりをプレゼントした若者が、結婚できるというきまりがあるというのです。 青年の恋人には多くの求婚者がいて、お金持ちも多いので、普通のかんむりでは勝てないと言うのです。 山田さんは次の日、近所の男の子にも相談し、きつねのかんむりを作るのですが…。 きつねの青年が持っていったのは、ごく普通のれんげそうのかんむりでした。 娘はがっかりしますが、なんだか甘いにおいがします。 青年がもう一つの箱を開けると…。 見事な「はるのかんむり」が。 心が温かくなる、素敵なお話しです。
岸田 衿子氏、訃報
[ 絵本 ]
詩人で童話作家の岸田衿子氏が、髄膜腫で今月7日に死去されたとの事。
82歳だったそうです。 絵本の「かばくん」は多くの子どもたちに愛されてきた、ロングセラーで、50年近く前に出版された作品です。 動物園を舞台に、かばくんの視点で物語を書いているところがユニークです。 言葉がわかりやすく、小さなお子さんでも、抵抗なく受け入れられるリズム感があります。 岸田衿子氏の作品で私が一番好きなのは、以前も紹介したことのある 『ジオジオのかんむり』 です。 百獣の王であったライオンのジオジオが年老いて 、ひとりぼっちで寂しい思いをしている時に出逢った卵を亡くしてしまった鳥。 読む度にジーンとさせられます。 人は誰でも年を取り、身体も弱っていきますが、そんな弱気になった時に読み返したくなる絵本です。 岸田氏もきっと、ジオジオのように生涯、誰かを幸せにする生き方をしてきたのだと思います。 ご冥福を心よりお祈りいたします。
原発の恐怖:『原子炉時限爆弾』
[ 一般書 ]
『原子炉時限爆弾』 は、昨年(2010年)の8月に発行された本です。 周期的に考えれば東海大地震がいつ起こってもおかしくないのに、その危険地域で浜岡原発が稼働していることへの、警告などが書かれています。 発行から半年も経たないうちに、起こってはならなかった原発事故が起こったことで、注目を集め、今年の3月末に第2刷が発行され、先日、買う事ができました。 正直言って、福島の原発事故がなければ、おそらく買ってまで読んでみることはなかったと思います。 昨日紹介した『柩の列島』の方が、早い時期に書かれたことや、図書館で借りたもので、他に予約者がいたことから、『柩の列島』を先に読みましたが、『原子炉時限爆弾』は、その後に起こった地震や火山の噴火の事も取り上げられ、ここ20年間で日本は地底の激動期に突入したことなどが書かれています。 また、46億年前に地球が誕生してから、地球が生きて変化してきたことや、プレート運動、日本列島の誕生、活断層の事などがわかりやすく解説されています。 また、放射能についての基礎知識も書かれています。 そう聞くと恐怖感を煽るとか思われそうですが、事実にベールを被せ、安全性を信じ込ませられるよりは、最悪の事態を想定することも必要だと思います。 起こって欲しくないことは、何の根拠もないままに、多分、起こらないだろうと考えたくなってしまう悪い癖を改め、日本が直面している大きな問題を改めて見つめ直さなければいけないと思い知らされた気がした一冊でした。
原発の恐怖
[ 一般書 ]
東日本大震災は、発生後、約一ヶ月経った今でも、大きな不安を人々に投げかけたまま、一向に終息の気配の見えない事態が続いています。
その一つが原発問題。 今回の問題に直面して初めて、今まで、見て見ぬふり(気付かなかったふり)をしていた事を反省しました。 原発問題について、以前から警告をされていた広瀬隆氏の本を読んでみようと、図書館に予約を入れると、皆さん同じ事を考えているようで多くの方が予約をされており、順番待ちでしたが、先日やっと一冊を借りることができました。 『柩の列島 ― 原発に大地震が襲いかかるとき 』 は、1995年3月、つまり阪神淡路大震災の直後に出版された本です。 チェルノブイリ原発事故の後、「石の柩(ひつぎ)」と呼ばれるようになった原子力発電所。 無数の活断層が走る日本列島の上に、多くの原子炉がひしめいていることを危惧し、危険性を警告している本書が、今回の福島の原発事故があってから、世間に注目され始めたのはなんとも皮肉です。 作者の広瀬隆氏は、早稲田大学の理工学部を卒業されており、内容は専門的なことも含まれていて、やや難しい気もしますが、今回の事故が決して予測不可能ではなかったことが感じられます。 本書の中で、原子力プラントの耐震安全度の検討について、「自動車をフルスピードで走らせながら、ブレーキの点検をしていく…」という表現がありました。 (安全性が確認されるまでは)自動車を走らせないという選択肢は最初からない現状。 いろいろと考えさせられる事の多い本でした。
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